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地域の医療サービスや資源の配分を規定する医療計画は、現状では府県単位で策定されています。しかし、関西圏では、旧来より府県を越えた人の移動が都市部、郡部の別なく盛んなことから、新型コロナウイルス感染症のようなパンデミックや、今回の能登半島地震や阪神淡路大震災のような広域災害のような場面だけでなく、平時でも郡部のように医療体制が脆弱化しているところでは、府県や医療圏を超えた救急搬送や患者の移動が常態化しており、関西全体を一つの医療圏として捉えることが重要です。
関西広域連合では、広域医療や広域防災の観点から、四次医療圏という概念を早くから提示されていますが、今後は、関西圏全体の医療資源のデータや現場の実情を一元的に捉え、特に郡部における課題を見える化し、府県域を超えた連携のための具体策を提案できる機能を持つことが必要ではないでしょうか。
こうした問題意識から、関西健康・医療創生会議では、関西広域における広域医療を考えるシンポジウムを開催します。今回は、千葉大学が千葉県の要請を受けて行なった取り組みを紹介いただくほか、厚生労働省が進めている「全国医療情報プラットフォーム」の狙いや現状を紹介いただき、府県を越えた自治体間連携や医療圏間の連携のあり方、将来の医療サービスのあり方等について議論します。
「医療の「課題解決」に挑む~千葉県×千葉大でできたこと~」
「医療DXの取組と全国医療情報プラットフォームの今後」
問題提起・進行